長期修繕計画

建物の快適さ、暮らしやすさを追求し、永く安心して住めるように資産価値を生み出し続ける修繕計画をご提案します

長期修繕計画は、快適で安心安全なマンションを長期に渡って維持・管理して行くための計画です。
大規模修繕のサイクルは通常12年程の周期で行なうのが良いといわれていますが、これはあくまで
目安であって、実際には築年数が同じ建物でも、建物のつくり、立地条件や気候、住む人々の暮し
方などにより、劣化の進行は建物によって様々です。
多少前後しますが10～15年に収まる事が多いです。

大規模修繕は建物の状態が悪化してから急いで行なうものではなく、計画に基づいて定期的に行なう事が大切です。誰もが見て悪くなっている場合は本来の修繕時期を逃しているので、予防的に少し前もって修繕していくことが建物を長持ちさせるポイントです。

人と同じく建物にも命があります。建物の健康管理も早期発見、早期治療が基本ですから、日頃の
手入れで命の長さが大きく変わってきます。適切な時期にしっかりとした建物診断を行なう事が、
適正な修繕計画づくりの基本となるのです。
無駄な工事を省き、費用を適正な範囲に抑えるためにも、建物が現在どのような状態なのかをきちんと把握することが大切です。

建物の将来を考えるうえで最も大切なテーマは、一歩先の社会や居住者の生活スタイルに合わせた
改善・進化を行うことです。そのためにはマンションの長期修繕計画を作成する必要があります。

長期修繕計画は、現状の建物を診断し、長期的、総合的なビジョンのあるものを作成しなければなりません。それに基づいた修繕積立金の金額を設定し、必要となれば随時、金額の見直しを行います。
大切な修繕資金が無駄にならないよう、専門技術者による的確な調査・診断を実施し、納得の行く
修繕計画を立てられるよう、お客様と気持ちを一つにして長期修繕計画をつくらせて頂きます。

『計画修繕』の考え方

マンションは一生ものの資産です。
改修や再生も含め、将来を見据えた計画修繕を行なうことで
マンションのグレードアップを図り、資産価値を高めることができます。

鉄筋コンクリートでできた構造物は、きちんと作られていればかなり長持ちする素質があり、
手入れ次第で100年以上は持つと言われています。実際、小樽や神戸などには建てられてから
百年近いコンクリートの建物があり、いまなお現役で活躍しています。
マンションも鉄筋コンクリートですから、潜在寿命を引き出せば次の世代や、その次の世代まで
引き継ぐことができるのです。

建築当時の初期水準のままの現状維持では、資産価値を維持させることはできません。
マンションの資産価値を維持管理する目的は、安全・安心・快適な居住環境を確保することに
あります。経年劣化を適切な時期に修繕することで資産価値を守り、社会的なニーズにも対応
していくことが必要です。
そのためには、物理的劣化（経年劣化、コンクリートの中性化、配管の腐食など）と、社会的
劣化（デザインや設備の性能が時代遅れになったり陳腐化すること）を、今の時代の住宅性能
水準に近くなるように「改良」しながら、既存マンションの性能向上をいかに図るかがポイン
トとなります。

さくら夢設計がご提案する『計画修繕』の概念

大規模修繕工事は、「修繕（現状回復）」と「改修（性能向上）」の組合わせです。

築年数が浅いうちは「修繕」という考え方で問題ありませんが、経年が高くなるほど、その建物の
新築当時の姿に戻そうという「修繕」という考え方では合わなくなってきます。
その時々の要求性能に合った「改修」が求められるため、築年数の浅いマンションの大規模修繕工事より「改修」の項目が増加し、高経年マンションの場合は、殆どの場合が「改修」という考え方に
なってきます。

築年数が経過したマンションの方が、長期修繕計画や改修計画の方針を決める際の検討項目が増加
するとともに、選択肢も増え、ハード面ソフト面で、よりマンションに適したオーダーメイドの計画設計を行なう必要があるのです。
計画設計のコンセプトは、工法やグレードなどを管理組合様と綿密な検討を行い、資金計画、改修
計画を練りながらベストの方向に集約して行きます。