建物診断について

さくら夢設計では「劣化診断」「性能診断」「プロとしての目線」「居住者の目線」の４つの視点で冷静かつ、本質的な建物診断を行います。

大規模修繕工事に向けた第一歩は、建物の調査診断です。
マンション、ビル、工場などの大規模修繕工事にあたって、建物の不具合や劣化状況を把握する事は、修繕計画・構想、資金計画を練る上で重要な基礎資料となります。

建物の維持保全は経年劣化による資産価値の低下を防ぐと共に、快適な生活環境を維持・向上させる事が目的となります。建物の維持保全の為には的確な修繕工事が必要ですが、工事を検討される前に、建物の調査診断を実施し、建物の劣化をきっちりと把握してから、修繕工事を計画・立案する事が大切です。

調査診断では、最初に保管されている図面や書類などの資料から建物概要と特徴、修繕履歴や過去の不具合傾向を把握します。そしてアンケート調査、聞取り調査により居住者の方々からのご要望を確認し、顕在化している現在の不具合を把握、潜在的な不具合を探ります。

「劣化診断」のみに視点が集中すると、建物の本質的な部分を押さえられない場合があるため、さくら夢設計では、「劣化診断」と「性能診断」、「プロの目線」と「居住者の目線」の４つの視点で適正な建物診断を心がけています。

さくら夢設計では、調査診断結果を踏まえ、長期修繕計画の策定（見直し）・修繕仕様の設計を行ない、修繕工事計画をご提案いたします。

修繕計画には、調査診断から工事監理にわたって細かい問題点を整理する能力はもちろんのこと、建物の構造・設備・機能のほかに必要であれば屋外環境も含めて建物全体を総合的にとらえ、かつ長期的に物事を判断する視点と、管理組合様とのコミュニケーションを密にする体制、そして修繕計画をとりまとめて行く総合的な視点を大切にしています。
建物全体の劣化要因や状況を把握し、補修、改修の容易さなど様々な情報を考慮・整理して、安全性、機能性、美観などの観点から総合的に検討します。

主な劣化症状

建物の出すサインで、修繕時期を知ることができます。

これらの写真のような症状が出ていたらそろそろ修繕時期が近いです。
適切な時期に適切なケアを行なう事で、建物を劣化から守り長持ちさせることができます。

チョーキング

塗装面の表層樹脂が紫外線・熱・水分の影響で劣化し、表面がチョークの粉のようになる現象

コンクリート爆裂

鉄筋コンクリート造の壁に浸水し、鉄筋が錆びて膨張しコンクリートが割れてしまう現象

剥がれ

塗料との相性が悪いシーリング材を使用したために塗装が剥がれてきています

捲れ

鉄部塗膜の捲れ

捲れ

鉄部塗膜の捲れ

カビ

外壁のカビやコケは放置しておくと範囲が拡大してしまいます

外壁クラック

ひび割れ

誘発目地（ひびを誘発し発生させる目地のこと）のひび割れ

ひび割れ

ベランダ手摺のひび割れ

劣化・反り

スレート瓦材の表面塗膜が劣化し、紫外線・熱・水分の影響を受けて屋根材が反りかえっています

錆び

塗膜が剥がれ、錆びてきて防水性が非常に弱い状態です

ひび割れ

スレート瓦のひび割れ

劣化・剥げ

屋根材表面のコーティングが剥げています

ひび割れ・剥がれ

サイディングボードの板間目地のシーリングが紫外線の影響で劣化しひび割れて剥がれています

浸水・反り

サイデイングボード目地のひび割れから水が入り水分を含んでボードが反りかえってきています

塗装は建物の美観だけでなく、建物にとって有害な紫外線、熱、雨、カビ、コケ、腐食などを防ぎ劣化の進行を遅らせる大切な役割があります。
塗替えを怠ったばかりに雨水などが侵入し建物自体の寿命を短くしたり、余計な修繕費用が発生する可能性があります。塗装は、建物をコーティングして保護する大切な役目をもっているのです。一般的に「外壁」は6～15年、新築で10年、「屋根」も6～15年、新築で10年を目安に塗替えるとよいでしょう。

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